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社員研修バブルは続くか?
皆さんこんにちは。今日は企業の社員研修について、このところ感じていることをお話しようと思います。
では「しっかり考えているなあ」と私が思う企業の事例をご紹介します。
まずは、採用にもその傾向が見られるのですが、研修の投資効果を真剣に考える、という点が挙げられます。
そもそも社員研修というものは、それ自体は効果測定が難しいので、「所詮研修なんて刺激や学びに過ぎないでしょう」などという意見が多く、継続が難しいと言われていました。本質的にはこのことは変らないと思うのですが、レベルの高い企業の人事ご担当とお話をしていると、研修の背景やゴールの設定そしてそれが事業のどこにどのように貢献することを期待されているのかをきちんと考え、その上で提案を求められるケースが多いのです。
面白いことにこういう人たちのキャリアを伺うと、人事や総務担当一筋という方はまれで、多くは営業や事業企画、あるいは人事コンサルタントのご経験など多彩な方が多いのです。こうした方々の発想は前回のテーマとしてここでお話しましたように「投資としての人材開発」なのです。ですから私たちのような「事業成功への貢献」を目標とするコンサルティング会社は、この手の話には燃えに燃えてしまいます!
こうした引き合いでは、ニーズのヒアリングが1回で終わる事はまれで、提案書を囲んでも新たな気づきや深いニーズが発見されて、どんどん議論が活性化します。お手伝いする私たちも立場をいっしょになって考え抜きます。
実際の研修が始まってからも、毎回レビューを繰り返し、よりレベルの高い研修を提供できるよう全力を尽くします。出席者からのフィードバックもアンケートなどを利用して積極的に得るようにします。
これらは既にプログラム化された研修を講師がおこなうだけ、という従来の集合研修とは全く違うもので、言わば「研修という形態でおこなう人事コンサルティング」と言っても良いでしょう。
私はこのような「オーダーメイド型社員研修」が当面流行るだろうなあ、と思います。それは、「投資としての人材開発」が企業の標準的な考え方になるからで、この流れはどんどん加速するでしょう。
さて、話題は変りますが、「地獄の特訓」と呼ばれる研修を皆さんはご存知でしょうか?
私は不勉強で内容も正式な名称も知らないのですが、最近こうした研修に参加したという話をよく聞きます。詳しい話をきいていると面白いなあ、と思います。
提供している会社の社長にお話を聞いたところ、所謂販売会社からの引き合いというよりは普通の業態の企業からの問い合わせが多いらしいのです。面白い現象だと思います。これは多分日本企業に「自由と自己責任」文化が行き渡りすぎてお腹一杯になったその反動ではないかと思います。
そもそも私たち日本人はあまり自由だと不安になってしまう人が多いのです。多くの人は多少の文句を言いながらも、ある程度指示されたり、命令されるほうが、仕事をしやすいものです。
ところが企業経営者は、「時代は自由な選択を与えるようになった」と思い込み、採用や教育などの人事システムにもそういう発想で対応してきました。こういうシステムは、社員からはクレームがでないでしょう。ところが問題は、投資効果があったのかどうか、ということです。この観点から、今までの研修に見直しが入り出したのではないか、というのが私の見方です。
樋口弘和




